蛍光ガラス線量計(RPL)、光刺激ルミネセンス線量計(OSL)、熱ルミネセンス線量計(TLD)等の読み取り装置が必要な線量計測用素子の基準照射は、以下のとおりです。
(1)個人線量計測用素子の基準照射
個人線量計測用素子の基準照射は、JIS Z 4331に示されているファントムを使用します。
下記以外についてはお問い合わせください。
線種 ファントムの種類(大きさ) 照射野の大きさ 校正証明書の発行 X線 水
(30p×30p×15p)10p×10p 可 γ線 アクリル
(40p×40p×15p)20p×20p 可 中性子 水
(30p×30p×15p)10p×10p 可 β線 アクリル
(30p×30p×2p)最大5pΦ* 可
*線源からの照射距離によって照射野の大きさが異なります。
(2)環境モニタリング用線量計測素子の基準照射
環境モニタリング用線量計測素子の基準照射は、フリーエアで行います。
X線、γ線 :空気吸収線量(Gy)、空気カーマ(Gy)
γ線、中性子:周辺線量当量H*(10)(Sv)
(3)線量評価の品質確認のためのブラインド照射試験
個人モニタリングや環境モニタリングに使用される線量計測素子の読み取り装置は、トレーサビリティのとれた校正場で照射された線量計測素子で校正されることをお勧めします。また、ブラインド照射試験により線量読み取り結果の妥当性確認を行えば、高品質な線量管理を行うことができます。
ブラインド照射試験とは、照射した線量を依頼者に知らせずに線量計測素子を依頼者に返却し、依頼者が読み取った線量を当協会に報告してもらい、当協会が照射した線量と依頼者が読み取った線量を比較するものです。
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