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TEL. 029-282-5546

〒319-1106 茨城県那珂郡東海村白方白根2-4

ごあいさつCOMPANY

理事長メッセージ

 原子力利用には、原子力エネルギー利用と放射線利用の二つがあります。原子力エネルギー利用では、現状は核分裂エネルギーによる原子力発電が主です。東日本大震災以降その利用に関して多くの議論がなされており、温室効果ガスの削減に向けて政府はその利用を推進していますが、その長期利用方針は必ずしも明確ではないように思っています。一方、放射線利用に関しては、科学技術開発、産業(工業、農業など)、医療などとその利用範囲は広く、今後もその範囲は広がり、人類にとって必要不可欠なツールであり続けると思っています。

 放射線計測は、これら二つの利用にとって必要不可欠です。放射線は目に見えず、扱い方によっては健康に害を与えますので、正確な計測で正しく理解すること、正しく恐れることが重要だと思っています。当協会はこの「放射線計測」を組織名とし、目的を「放射線計測の信頼性向上に必要な事業を実施するとともに、その成果の活用及び放射線計測に係る技術教育を行うことにより、原子力・放射線の開発及び利用の健全な発展並びに安全・安心な社会の実現に寄与すること」として、1980年10月1日に財団法人として設立され、2012年4月1日に公益財団法人へ移行し今日に至っています。この間、放射線計測に関する事業(下記(1)〜(3))を展開し、我が国における原子力・放射線利用の安全確保と原子力・放射線についての理解の促進に寄与してまいりました。
(1) 放射線計測の信頼性確保に係る調査・試験研究及び技術開発
(2) 放射線測定器の校正、基準照射、特性試験及び放射線・放射能の測定
(3) 放射線計測に係る研修及び知識の普及

 放射線利用は、今後もその利用範囲は広がり、人類にとって必要不可欠なツールであり続けると述べましたが、その技術は、従来の「放射線」の枠をはるかに超えた高強度で高品質の粒子線や電磁波の発生・利用技術である「量子ビームテクノロジー」の発展や、放射性物質や加速器の医療利用の進展に伴い、放射線計測にもますます高度な技術が求められるようになってきています。当協会は、原子力利用と放射線利用に係る社会情勢の変化と科学技術の進展に伴って放射線測定機器の使用範囲が拡大していること及びこれらが適正に運用されることが極めて重要であることを強く認識し、これまでに蓄積してきた技術と経験を基礎に更なる技術力の向上を図り、社会のニーズに着実に応えてまいります。

 今後とも、当協会に対するご協力、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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公益財団法人 放射線計測協会

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